この記事では、未経験からゲームプランナーへの転職を目指す方に向けて「ゲームプランナーに転職するためにやっておくべき準備や勉強」について解説していきます!

  • ゲームプランナーに転職したいが、今すぐというわけではない。
  • いざ転職するときのために準備をしておきたい。

そんな人はぜひこの記事を読んで、ゲームプランナーとしての地力を高めておきましょう。

30代で未経験からゲームプランナーに転職し、現在はディレクターを務めるSHIMAが解説していきます。

(この記事の筆者については、詳しくはこちらの記事をご覧ください)

この能力があればOKという仕事ではない

「ゲームプランナーの実情」にも書いたとおり、ゲームプランナーというのは仕事の幅が広くいわば「総合職」のような仕事です。

最初に厳しいことを言ってしまうと、ゲームプランナーになるには「この能力を磨いておけば合格します!」と言えるようなものはありません。

必要なのはいわば「総合力」

コミュニケーション能力や発想力、問題解決能力など様々な能力を高いレベルで持っているほど転職活動やまたその後に実際にプランナーとして働く上で役に立つでしょう。

専門学校というリスク

これはあくまで僕の意見ですが、転職活動をする上で専門学校に通うという選択はオススメできません。

理由は専門学校に通うことで得られるであろうリターンの可能性に対して、リスクが大きすぎると感じるからです。

専門学校に通うことで得られるリターン
  • ゲームプランナーに必要な専門的な知識が得られる?
  • 卒業すればゲーム企業への就職に有利?

ゲームプランナーへの転職活動時に専門学校への入学を考える人は、おそらくこのようなリターンを期待していると思います。

ですが、本当にそうでしょうか・・・?

最初に書いたとおり、そもそもプランナーは総合職のようなもので、これさえ学べば働けるという専門的な知識や技能はありません

それを専門学校で学べるのか?というと正直疑問があります。

また専門学校を卒業しても、たとえ新卒年齢でもゲーム企業に就職できるのは2~3割程度であり、ゲーム企業への就職の保証はありません

専門学校に通うことのリスク
  • 競争相手は若く可能性のある学生
  • 今の年齢からさらに+2年

どちらも年齢に関するリスクですが、これこそが転職において専門学校に通うことをオススメしない最大の理由です。

ゲームプランナーは競争率が高く、特に未経験であれば当然年齢を重ねれば重ねるほど競争は不利になります。

その上で、専門学校にさらに2年かけるリスクとリターンが見合っているかというと、正直リスクのほうが大きいかなと感じます。

それであれば、転職活動中でもいつでもできる次の方法で「ゲームの発想力」を磨いたほうがいいかなと某は思いますね。

ゲームプレイから企画を生む

ゲームを遊ぶことが好きだからゲームプランナーを目指したいと思ったはずですが、その日々のゲームプレイの時間を漫然と過ごしてしまってはもったいない!

もちろんプレイヤーの立場ならそれでいいんですが、プランナーを目指すと決めた時点で、ゲームを遊ぶ時間は「勉強」を兼ねたものになると思ってください。

具体的にやってほしい・考えてほしいことは次のようなこと。

  • このゲームが優れている点はどこか?
  • このゲームの「面白さの源泉」はどこにあるのか?
  • このゲームの不満点はどこか?
  • どうすればより面白いゲームになるか?
  • 他のゲームの要素と組み合わせて新しいアイディアが生まれないか?

自分がゲームをプレイする際にこのような頭を常に働かせ、時にはネタ帳のようにメモを取りましょう。

その積み重ねがあなたの「ゲームプランナー脳」を育みます。

ちなみにこれはゲームをするときだけでなく、映画を見たり、バラエティ番組を見たり、小説や漫画を読んだり、音楽を聞いたり・・・エンターテイメントに関わることならどんなものでも有効なやり方です。

ぜひ今まで流し見ていた時間を、「ゲームプランナーになるための時間」に変えてください。

シナリオが書けるのはロトの剣くらい強い!

最初にゲームプランナーは総合力が大事と書きましたが、もしシナリオが書けるならその他の能力が不足していても、おそらくそんなに苦労せずにどこかの会社には入ることができると思います。

それくらいシナリオが書けるということは強い武器です。

大手のゲーム会社の場合は専門のシナリオライターさんがいたり、あるいはシナリオに関しては外注で制作していることもあるんですが、中堅以下のゲーム会社ではゲームプランナーがシナリオを担当していることも多いです。

つまり、シナリオが書けるプランナーには需要があります

一方、転職前の僕もそうでしたが、多くのプランナー希望者はシナリオを書いた経験がないので未知数。

会社側としても採用時点でシナリオを書くセンスの有無を見極める手段がないわけです。

そんな中で、一人実際に形になっているシナリオを持ってきたら・・・光輝く逸材に映るでしょう。

  • ゲーム用に書いたシナリオ
  • 小説
  • ライトノベル

ある程度のクオリティを伴う形になっているオリジナルのシナリオであれば、どんなものでも大丈夫です。

もしもシナリオを書いた経験があるなら、積極的にアピールしていきましょう。

全く書いたことがない方も多いと思いますが、もし転職活動までに時間的な余裕があるなら、一冊シナリオの本を買って勉強して、短い作品でもいいので書いてみると今後の役にも立ちますよ。

企画書が書ける能力は必要?

シナリオが書けることは大きな売りになりますが、「企画書が書ける」は個人的にはあまり大きな強みにはならないかなと思います。

というのも、企画書のフォーマットって会社によって全く違いますし、仕事をしていれば書けるようになるので。笑

どのくらい違うかと言えば、Excelで作る会社もあればパワポで作る会社もあれば、まったく決まった形式のない会社もあれば・・・くらいには違います。

「企画書が書ける」よりも重要なのは「新しい企画を思いつく」能力なので、書類を書くことに時間を割くよりも頭をひねって一つでも多くのアイディア出しをする練習をしておきましょう。

大手企業希望ならポートフォリオはほぼ必須

ゲーム会社もたくさんありますが、中小企業なら、ポートフォリオなしでも未経験からの転職の見込みはあります。

しかしながら、誰もが知っているような大手ゲーム企業への転職を未経験から希望する場合にはポートフォリオがないとかなり厳しいというのは現実としてあります。

▼ポートフォリオとは?

いわゆる「作品集」であり、自分の職種(あるいは転職希望職種)における実績や力量を評価してもらうために作成する資料です。クリエイターの就職・転職には欠かせないものですが、フリーランスのクリエイターが営業資料として作成したり、デザイン会社が会社案内の補完資料として作成したりと、さまざまなタイプがあります。

https://mynavi-creator.jp/knowhow/article/what-is-a-portfolio

ゲームプランナーにとってのポートフォリオというのは、実際に自分が作成したゲームですね。

実際に動作するのはもちろん、クオリティもそれなりのものがないと提出する意味がそもそもありません。

未経験からの転職の場合、質の高いポートフォリオがないと大手への転職は正直難しいため、ポートフォリオが用意できそうにない場合はまず中小のゲーム会社に入って、そこからのステップアップを目指すというのも視野に入れておくといいでしょう。

(実は僕自身もそれを考えています。もちろん会社には内緒ですが。笑)

Unityなどでゲームの基礎だけ知っておくと◎

ゲーム作りの基礎を知るという点で、Unityは非常にオススメです。

プロも使っているゲームエンジンで、2D・3D~VRまで対応していつつ、インターネット上に出来の良い解説サイトも多く簡単なものなら解説を読みながら作ることができます。

個人向けの基本的なツールなら無料で使用可能です。

ただ、ゲームプランナーへの転職をゴールとした場合、Unityで本格的な作品を作ることを目指す必要はありません。

ゲーム作りの全体的な流れを知るくらいのつもりで、基礎を学ぶ意識で触ってみるのは転職活動にも役に立ちますので、触ったことがない人はぜひインストールしてみてください。

ゲームプランナーへの転職活動に役立つ本

僕自身もゲームプランナーになってからも勉強のために何十冊と本を読んできました。

その中から、未経験からゲームプランナーへの転職を目指す上で読んでおくべき本を紹介していきます。

岩田さん

任天堂の元社長としてWiiやニンテンドーDSを世に送り出した、岩田さんの人柄やゲームについての哲学が書かれた一冊です。

ゲームプランナーとして一番大事な心構えやゲームプランナーの魅力を学ぶことができます。

「ただのゲーム」で家族の生活をどう変えることができるのか、そんなことを思い描きながら前向きにゲームの制作・開発に取り組む姿勢や考え方は、同じゲーム業界で働く者として学ぶべき点が非常に大きかったですね。

ゲームデザイン脳

この記事でも「良い企画を生み出す能力は大事」と書きましたが、その企画の源泉となるアイディア力・発想力を磨くことができる本です。

「俺の屍を越えてゆけ」や「天外魔境」など、既存のゲームジャンルに囚われずに独自の世界観で絶大な人気を博した名作を手掛けたクリエイター、枡田省治さんが書かれています。

とにかく独自のアイディア力が抜きん出ている方なのですが、そのアイディアをどうやって生み出しているのか、手法や思考法が惜しみなく紹介されています。

勝てるデザイン

ゲームに限らず、商品から広告までありとあらゆる目に入るもののデザインについての知見を網羅的かつクリティカルに学べる一冊です。

ゲームプランナーが直接絵を描いたりすることはほとんどありませんが、ゲームのロゴや背景、キャラクターのイメージなどをグラフィック担当に発注する業務は日常茶飯事。

ゲームで使用するデザインによってプレイヤーに与える印象はどう変わるのか、それを考えるきっかけを与えてくれます。