ゲームプランナーがどういう仕事をしているのか、理解していますか?

未経験からゲームプランナーへの転職活動を進める上で、その仕事内容を正確に理解していることは必須です。

ゲームプランナーと呼ばれる人たちが何をして働いているのか、その仕事内容について解説していきます!

30代で未経験からゲームプランナーに転職し、現在はディレクターを務めるSHIMAが解説していきます。

(この記事の筆者については、詳しくはこちらの記事をご覧ください)

ゲームプランナーの仕事内容

ゲームプランナーは「なんでも屋」と呼んでもいいくらい、仕事の幅が広く業務内容は多岐にわたります。

担当するゲームジャンルによっても異なりますが、その中でも主なものを挙げると下記のようになります。

ゲームプランナーの業務内容
  • ゲーム企画
  • ゲーム運営
  • エンジニア・グラフィック等各チームとの連携、つなぎ

それぞれについて、もう少し詳しく解説しますね!

ゲーム企画

0→1を生み出す作業です。

プランナーとして一番楽しく、そして一番難しい仕事でもあります。

ゲームプランナーになりたいという多くの方が、これをやりたいから目指しているんじゃないかと思います。

0→1と書きましたが、多くの場合は「ゲームそのもの」を企画することよりも「ゲーム内で新しく登場する機能」や「ゲーム内で開催するイベント」などのほうが多いです。

こうした比較的小規模の企画で経験を積んで、やがて新規のプロジェクトでの企画を目指していく流れになります。

こればっかりは能力以上に、会社の方針やタイミングによるものなので携われるかどうかは運にも大きく左右されますね。

ゲーム運営

昔はソフトを作って、売ったらそこで終了!次の作品へ!という感じでしたが、今の時代はユーザーさんに買ってもらった/DLしてもらった後の運営もプランナーの大きな仕事の一つになっています。

いかにプレイヤーを飽きさせずに、「課金してでもこのゲームを遊びたい!」と思ってもらえる環境を維持するかというのがゲーム運営の基本的な目標です。

キャラバランス(と売上)を考慮しながら今後実装するキャラクターを考えたり、イベントの内容やスケジュールを考えたり、FPSなどであれば飽きずに末永く遊んでもらうためのバランス調整やルールの検討などもありますね。

各専門チームとの連携、つなぎ

ゲーム制作というプロジェクトはこちらの記事でも書いたように、多くの専門家の集まりによって成り立っています。

そのチームの中心となって、それぞれの人同士をつなぐ役割を担っているのがプランナーと言えます。

一般的な企業でいう「総合職」のような仕事とイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。

なので、プランナーには結構なコミュ力が求められますね。

僕自身が採用に直接携わっているわけではないので確実なことは言えませんが、同僚を見てもプランナー職種の人はコミュ力高めの人が多いので採用時には割と重要視されていると思います。

その他「なんでも屋」の仕事

その他、プランナーの仕事の守備範囲はかなり広く、こんなこともやってるの??というものもあるかもしれません。

  • ユーザーさんからの問い合わせ対応
  • Twitter対応
  • 翻訳家とのやり取り
  • 関係企業・コラボパートナー等との折衝

などなど。挙げていけばキリがありませんが、プランナーには色々な業務があります。

誰もが知る大企業であればそれぞれの専門担当がいるかもしれませんが、多くの中小ゲーム企業ではこの辺はプランナーがやっていることが多い気がしますね。

大規模作品におけるゲームプランナーの専門性

規模の大きいゲームになると、プランナーの担当業務も細分化され下記のような役割分担もでてきます。

例を挙げると

  • バトルプランナー
  • マッププランナー
  • イベントプランナー
  • キャラバランス調整

などなど。

ゲームの規模が小さい場合は、一人のプランナーが複数業務を担当する形になります。

アクションゲームやRPGのようなバトルが主軸のゲームだとバトルプランナーの責任は重くなりますし、ステージギミックを解いていくようなゲームの場合はマッププランナーの責任が大きくなる感じですね。

ゲームプランナーに必要な資質

一口に「ゲームプランナー」と言っても、業務内容が幅広いのでこの能力があればOK!というわけにはいきません。

担当するゲームのジャンルや規模によっても必要な資質は異なってきますが、あくまで僕が思う、ゲームプランナーに必要な資質を挙げると・・・

  • 複数の業務を同時に処理する頭の回転、問題解決力
  • 新しいアイディアを生み出す発想力
  • チームと円滑にやり取りするコミュニケーション能力

これらの能力が高い人は、プランナーに向いているかなと思います。

本当に一言で行ってしまえば「総合力」になるでしょうか^^;

なんともイメージしずらくて申し訳ないのですが、プランナーへの転職を目指す上で、足りないと感じるものがあるなら今のうちに磨いておきましょう。

とは言え、どれかの能力が足りなくても、別の能力を爆発的に高い点数で発揮できる人材もまた魅力的ではあります。

コミュ力はまぁまぁ、、、だけど出てくるアイディアがめちゃくちゃ面白い!!!みたいな。

そういう自覚がある人は、書類や面接でそれを伝えられるようにセルフプロデュースの戦略を立てておくといいですね。

ゲームプランナーのキャリアイメージ

ゲームプランナーとして入社したあとのキャリアイメージはこんな感じです。

  1. プランナー
  2. ディレクター
  3. プロデューサー

プランナーのイメージとしては、ゲーム内の各機能やキャラクターなど、担当範囲での方向性を決め、提案して形にしていくものです。

ディレクターはというと、そのゲーム全体の方向性を決める役割ですね。

そしてプロデューサーは、その制作を行うチーム決めから予算の執行まで行うようなイメージです。

サッカーで例えると分かりやすいかもしれません。

プランナーのキャリアをサッカーで例えると・・・
  • プランナー=選手
  • ディレクター=監督
  • プロデューサー=オーナー

コンシューマーとスマホアプリにおけるプランナーの違い

ゲームプランナーを目指す上で、コンシューマーでリリースしている会社への転職を目指すのかスマホアプリをリリースしている会社への転職を目指すのか、ある程度決めておいたほうがいいでしょう。

コンシューマーとスマホアプリとで、プランナーの目的や転職のしやすさはどのくらい差があるのかについて説明します。

コンシューマーゲームの特徴
  • 買い切り型のコンテンツである
  • ゲーム体験の質=満足度を高め、「今作、さらに次回作も購入したい」と思ってもらうことを目指す
  • 新卒、第二新卒を逃すと転職はコンシューマーゲーム業界への転職はかなり難しい

昔ながらのコンシューマゲームにおいて、プランナーの目指す最大のゴールは「ゲーム体験の満足度を高めること」です。

プレイヤーに「このゲームを買ってよかった、次回作やこの会社の他のゲームも遊びたい」と思ってもらえれば、次の利益を生み出すことができます。

純粋に楽しいゲームを作ることを目指せるのでコンシューマーを希望するプランナーは多い一方、正直未経験からの転職はかなり厳しいと言えます。

アプリゲームの特徴
  • 市場の9割以上は基本無料のアイテム課金型のコンテンツである
  • 継続して遊んでもらい、また遊ぶために有用かつ魅力的なアイテムやキャラを用意し、「課金する価値がある」と思ってもらうことを目指す
  • コンシューマゲームと比べると比較的転職の間口は広い

スマホアプリゲームの場合は、多くのゲームで「課金してもらえる魅力のあるコンテンツを作る」ことが目的となります。

その魅力の形はそれぞれで、たとえば・・・

  • ゲームの満足度が高い(コンテンツの魅力)
  • キャラがかっこいい、かわいい(キャラの魅力)
  • ライバルに勝ちたい(競争原理の魅力)

などがあります。

もちろんこれらの要素を多く合わせ持っていて、(運に恵まれれば)より長く遊んでもらえ、会社としても利益を生むので息の長いコンテンツになるでしょう。

一方で、コンテンツに魅力がないのに競争原理ばかり煽るようなゲームでは、奇跡的に一瞬利益を生むことができたとしても数ヶ月後にはサ終待ったなしという感じですね。

スマホアプリ⇔コンシューマーの転職について

コンシューマーの会社への転職は難しく、スマホアプリの会社なら比較的入りやすいと書きました。

ではプランナーとして経験を積んだ後の転職はどうなのかということもお話します。

スマホアプリの会社からコンシューマーへはかなり厳しい

スマホアプリからコンシューマーへの転職は正直、かなり厳しいです。

うちの会社でもスマホアプリでディレクターとして5年や10年の経験を積んだ後、転職していった先輩がいましたが、

「コンシューマーにも出したが書類すら通らなかった」

と全員が言ってました。

チャンスがあるとしたら、コンシューマ系の会社がちょうどアプリ事業にも手を出そうとしている・・・とかがあれば行けるかもしれませんが、それでも入社後にコンシューマ側の制作部に異動できるかは未知数ですね・・・

とは言ってもスマホアプリが劣っているとかいうわけではなく、あくまで作り方が違うということです。

コンシューマーからスマホアプリは、割とできそう

逆にコンシューマからスマホアプリへはどうなのかというと、自分の知っている範囲にいないのでなんとも言えないというのが正直なところですが、これは割と行けそうな気がしますね。

先程も書いたとおりコンシューマーを作れるプランナーは「満足度の高いゲームを作る」というスキルが磨かれているので、そのスキルはスマホアプリにももちろん活かすことができるからです。

ちなみに、コンシューマーの会社自体がアプリの部門を持っていることも多いので、希望をして社内異動させてもらうほうが低リスクで実現できると思います。

ゲーム業界はブラックという噂は本当?

ゲームプランナーへの転職を考えている方の大きな心配事として、「ゲーム業界はブラック」という噂があると思います。

僕自身も、転職活動をしている最中には結構心配していました。笑

実際にゲーム業界に入り、プランナーからディレクターとして働いている身として言わせていただくと・・・

勤務環境はこんな感じです!(少なくともうちの会社では)

  • 残業は月に10~30時間くらい
  • 有給は割と普通に取れる
  • 福利厚生はあまり充実はしてない

思ったより割と普通だと感じたんじゃないでしょうか?

もちろん新規ゲームのリリースだったり、大型のアップデートなどのタイミングにはかなり忙しくなるので一概には言えませんが、平均的には「言われるほどブラックではない」という感じかと思います。

とはいえ当然のことながら会社によってこれは大きく環境が変わるものなので、転職時にその会社の口コミとかを事前に調べておくのは重要ですね。

みなし残業について

ゲーム業界というかクリエイター系の業界全体に共通して言えることだと思うんですが、「ブラック」というイメージができてしまう理由の一つにこの「みなし残業」があります。

うちの会社もそうなんですが、おそらくほとんどのゲーム会社でみなし残業制が採用されているかと思います。

みなし残業とは?

実際の残業時間とは関係なく、会社側で予め決められている残業代が毎月のお給料に乗っけられていること

このみなし残業が=ブラックとみなされがちな理由は、明らかに残業時間と支払われる「みなしの残業代」が釣り合っていないことが多いからかと思います。

ですがうちの会社のように別に残業時間が極端に多いわけでもない「普通の」会社にちゃんと転職すれば、支払われているみなし残業代はまぁ適正かなと感じます。

なのでみなし残業=ブラックということではなく、先程も書いたとおり事前にその会社自体の勤務環境はどうなのかをリサーチしておくことが大事です。

ゲームプランナーの年収について

もう一つ、みんなが気になるゲームプランナーの年収について。

正直に言うと、同年齢の他業種で働いている人と比較したら、おそらく平均的には低いかと思います・・・

だいたい30代前半で、年収300~400万くらいが平均じゃないでしょうか。

もちろん大ヒット作を生み出すことができたり、最大手クラスの会社に入社することができればもっと年収は高くなります。

が、基本的には平均よりやや低いくらいと考えておいたほうが精神的にもいいと思います笑

とは言え好きなことを仕事にしているので僕自身は全然不満はないです!

未経験からの転職者の割合

最後に、未経験から転職している人がどれくらいいるのかということについて。

これも正直に言って決して多いとはいえません。

たとえば、うちの会社のプランナーの出身を割合で示すとこんな感じです。

  • 新卒からの社員:50%
  • 同業他社からの転職:40%
  • 未経験転職:10%以下

※コンシューマーのプランナーはおそらくさらに未経験転職者の割合は下がるかと思います

ただ、僕自身も未経験から転職していますし、割合が少ないからと言って転職が不可能というわけではありません!

ちゃんとプランナーについて理解して、戦略を持って転職活動を行えば道は開けます。

戦略についてもこのブログで詳しく解説をしているので、ぜひ読んでいってください。